クロマチックハーモニカには、色々なメーカーから色々な
種類の物が発売されています。

クロマチックハーモニカの音域は1オクターブ半から
4オクターブまで色々とそろっています。

私が使用しているホーナー社のスーパー64は音域が
4オクターブ、本体はプラスチック製で音量も豊かで
音にニュアンス(表情)を付けやすいハーモニカです。

その他にも3オクターブで本体がウッドで出来ている
シールマンスモデルや、3オクターブ半(バイオリンと同じ音域)で
本体がアルミダイキャストのマイスタークラス等色々とあります。

国産でも素晴らしいハーモニカが各メーカーから色々と発売されています

クロマチックとは、半音階という意味で、全ての音を出すことが出来るシングルリード(1音について1枚のリードが鳴る事)
のハーモニカをクロマチックハーモニカと言います。

この半音階を出すためにスライドレバーという押しボタンのついたレバーが付いています。本体右側に付いている押しボタン
を押すことにより#(シャープ)やb(フラット)の音を出す事ができます。
ドミソが吹く音、レファラシが吸う音です。
そのままスライドレバーを押して吹く(吸う)と半音階上がってそれぞれ#(シャープ)が出ます。
つまり、1の穴を吹くとド、吸うとレ、吸ってレバーを押すとドの#、吸ってレバーを押すとレの#が出ますので1つの穴に
4つの音が隠れています。
1穴4音式で、4つの穴で1オクターブすべての半音階を演奏する事ができます。

クロマチックハーモニカは3オクターブ(12穴)や、4オクターブ(16穴)のすべての音が出ますので、クラシック,ジャズの
曲もどんな曲でもこのハーモニカ1本で吹く事が出来ます。

音の並び
10 11 12
ドレ ミファ ソラ ドシ ドレ ミファ ソラ ドシ ドレ ミファ ソラ ドシ ドレ ミファ ソラ ドシ
ド#レ# ファファ# ソ#ラ# ド#ド ド#レ# ファファ# ソ#ラ# ド#ド ド#レ# ファファ# ソ#ラ# ド#ド ド#レ# ファファ# ソ#ラ# ド#レ

1段目穴番号(ハーモニカプレートに刻印されている数字)
2段目スライドレバーを押さないノーマルな状態の音(左が吹き音、右が吸い音
3段目スライドレバーを押した時の音列(注:ミ#はファ、シ#はド)
音の並びは上記の通りですが、ハーモニカの音列でピアノやキーボードと大きく違う点は1オクターブ(ドからド)が1つのグループとして、
次にまたドから始まる1オクターブ(ドからド)があるということです。

つまりドが2つ隣り合わせにあるという訳です。(例えば4番のドと5番のド)基本的には右側のド(1,5,9)を吹きます。(例外あり)

12番穴のレバーを押さえて吸った場合のみ最高音のレの音が出るようになっています。
つまり、4オクターブのハーモニカといっても実際には4オクターブとド#とレの音がついている訳です。

有名なアーチストではスティービーワンダーやトゥーツシールマンスがこのクロマチックハーモニカを使用しています。

CDが発売されていますので興味のある方は一度聴いてみてください。

クロマチックハーモニカの持ち方
ごく自然な姿勢で肩の力を抜き、リラックスした形で演奏します。

また左手の親指と人差し指の2本でやや左側から4かや5cmの部分のボディを挟み込みます。

そして、右手は手首をかえして人差し指の先がスライドレバーのボタンに触れるようにして添えます。
(ポピュラーやジャズを演奏する場合、マイクを包みこんで吹く事が多いので左手の中指,薬指、小指でマイクを持ったつもりで)

 右手の人差し指はいつもレバーのボタンに軽く触れた状態を保ちます。



クロマチックハーモニカの吹き方
クロマチックハーモニカを吹く場合、大きく分けるとダングブロッキング奏法と、
パッカー奏法に分けられます。

タングブロッキング奏法とは主にクラシック奏者が用いる奏法でマウスピースを
大きくくわえて(穴3つか4つぐらい)不要な部分(主に左側)を舌(タング)で
ブロックし口の右側部分から空気を出し入れする奏法です。

 パッカー奏法とは1つの穴を、口をタコのように尖らせてくわえ、空気を出し入れする
方法でポピュラー、ジャズの奏者はほとんどこの方法を用います。

それぞれ一長一短があるのでどちらが良いとはいえませんがここでは
パッカー奏法を中心に話を進めてまいります。



ハーモニカ(マウスピース)をくわえる時のポイント
クロマチックハーモニカを初めて演奏される方はどうしても音がひずんだり
ピッチが下がったりボリュームが出なかったり、音が詰まったりというような
問題が出てきます。

それではどうしたら美しい正しいピッチの音を出せるかと言いますと、
まず身体の力を抜いてごく自然に演奏する事が大事になります。

唇はタコの口のようにとがらせて、唇をめくりあがらせて唾液で濡れている部分が
マウスピースと触れるように!

唇の両端の筋肉はきゅっとしめます。中心に向かってしめる感じでどこからも息が
漏れないように気を付けてください。

舌の先端は下の歯とハグキの境あたりに触れています。
そして少し舌の腹を盛り上げるようにします。

実際に音を鳴らしてみよう!

さていよいよ実際にハーモニカを吹いてみましょう!
持ち方、マウスピースのくわえ方等基本が理解できたら実践です。
実践にあたっての注意事項をいくつか記します。

穴の移動は口(顔)追いかけず,ハーモニカを移動させる!

両手首を少しローリングさせるようにして、唇の前に大きな円弧を描くようにしてハーモニカを
移動させます。

唇は常に適度な唾液で濡れていること!

 もしすぐ唇が乾いて引っ付くようでしたら出来るだけ唇の内側の唾液で濡れている部分で
マウスピースをくわえてください。また頻繁に唇を濡らしてください。

のどを大きく開きます。(あくびを我慢している感じ)

オペラ歌手の人が声を共鳴させやすい様にのどを開くのと同じような感じです。

特に1番と2番穴あたりの吸い音は初心者の人は非常に音の出しにくい部分です。

このあたりの音が出にくい人は、のどを大きく開くこと!そして舌の奥を少し盛り上げるように
して鳴らしてみてください。

のどを大きく開くためにはのどの両側の筋肉に力を入れ、男性の方でしたら少しのどぼとけが
下に下がる感じをつかんでください。

シューシュー息漏れがしてすぐ息がなくなったり、すぐいっぱいになってしまう人は唇の
両側から息漏れしている事が多いのです。

そういう時は、少し強いめに唇をマウスピースに押し付けてください。
また吸い音のときは鼻から同時に息を吸わないようにしてください。